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story_03

鍼灸の研究をするまでの道のり

向野:私は、元々鍼灸の研究をしたいと思って医学部を志したんですよ。

中嶋:最初からですか?

向野:はい。

中嶋:えーーーーーー!(驚)

向野:とんでもないことを考えていたんです。(笑)

中嶋:それはいくつぐらいの時ですか? 18歳の時ぐらい、医学部に入るときとか?

向野:中学生の時に志しまして。

中嶋:鍼灸師を?

向野:いや、私は鍼灸師じゃなくて医師を。
私の父親が鍼灸師だったんです。
いつも父の治療院にやってくるたくさんの患者さんが治っていっているのを目の当たりにしていました。
それで、「こんなに効くものが今の医療の中でなぜ使われていないのか!」というのが、そもそもの医学を志したきっかけなんです。

中嶋:そうなんですね。
今お話があったように、医学部に入らなくても鍼灸師にはなれるんですか?

向野:なれます。
だけどそれは、医療の中でやらない限りは広めることができないと思った。

中嶋:「西洋医学の分野で鍼灸の存在をもっと認知してもらい、広めてもらい、医療現場で使ってもえるようにするんだ!」
ということを中学生の頃から、そんな大志を抱かれていたんですか!!
すごいなぁ。

向野:だから医学部を目指したんですね。
というか、中学生の頃からって言っても、そういう思いを持って具体的には高校になって頑張ってということでしょうけどね。(笑)

中嶋:じゃあ、実際に「医学部に入ります」となった時も、自分は鍼灸を広めるために医学部に進むんだ!と。
なので泌尿器科とか整形外科とかそういう特定の分野に進もうという気持ちは特になく?

向野:だから、どこで自分の住まいを探すと言うか棲めるところを探すかということで学生の頃に一生懸命いろんな診療科の考え方を聞きながら、そのベースとなるところを勉強して行ったんです。

中嶋:なるほど。

向野:それで、自分にとっては最終的に二つしかないということがわかったんです。

 

つづく・・・

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